私の実家は自営業をやっておりまして、
勤めの人が辞めるだなんだって話はありましたが、身内が経営側なので
『転職』『退職』という概念がありませんでした。
親が退職したら店を畳むという事ですからね。
なので新卒から10年近く勤めていた会社を退職し、
他で勤めるという事がありえないと思っていました。
良くしてもらった恩もありますし、思い出もあります。
環境関係作りも10年物ですからね。
辞める事があったとしても結婚だ出産だとかそんなタイミングかと思ってました。
ただ、経営者や同僚の不義理を度々感じ、やっと重い腰を上げる事になりました。
3~4年かかってやっとです。
33歳独身IT女なんですが、いざ転職活動始めると動き出すの遅すぎたと思います。
なぜもっと早くに動かなかったんだろうと、ちょっと後悔しています。
IT業界のバリバリエンジニア系の部門はやはり女性社員は多くはないですね。
これは採用する側が狭めているのか受ける側が狭めているのかは謎です。
そして面接時ですが、8割がた言われた質問があります。
・結婚はする予定ですか?したいと思いますか?
・子供は欲しいと思っていますか?
・結婚や子供、旦那さんの要望で会社を辞める可能性はありますか?
そりゃ訊かれるよな。
企業としても入れてすぐ辞められたらたまったもんじゃないよね。
専業主婦やら子育てやら、辞める可能性として一番可能性のあるお年頃。
転職に揺らぎ始めた時が多分一番いい時期だったんじゃないかな。
でも、もしかしたら某医科大事件後の面接なら訊かれなかったかな?
そして私も正直に答えすぎていた。
「結婚はしたいと思いますし、子供も欲しいと思っています。
動けないときはお休み頂きたいですが、基本働きたいとは思います。
でも、旦那さんが家業に入ってほしいとか家にいてほしいとか要望あれば
我を通すつもりはありません。」
そりゃ落とされるわ。言い方(笑
別にはっきり言う必要なかったなと、思いました。
ほわわーんとね。
結婚出来たらいいですねー、働きたいですねー、ほわわーんって。
内定いただけた会社さんもありますが、客先常駐・SESなど技術力を売っている所でした。
私はできるなら事務所に腰を据えて落ち着いた環境で仕事がしたい。
出来たらバリバリ開発、たまにお客さん先や勉強に行きたい。
目指すボスがいて、吸収しながら面白いものを作っていきたい。
受託開発やパッケージ開発はなかなか私のような人はむつかしいようですね。
今お世話になっている会社はそもそもそういった事聞いてこない稀有な会社でした。
履歴書やスキルシートは提出済みでしたが、面接時に私に質問してこない(笑
会社をどうしていきたいという熱い思いを聴かせてもらいました。
面接ってこういうのだっけ?
不安になって多少最後に自分からこういう風に働きたいという話をしました。
どうやら10年位開発に携わっていたことと、自営業の娘だっていう事と、
話した感じで気に入られたとか。
面白い会社に当たったなと思ったら採用してもらえました。
数うちゃ年齢やら独身やら女性やらを気にしない会社さんもあるとわかりましたが、
やはりまだこのご時世いろいろ不安要素はあるようです。
転職をお考えの方、安易な判断はいけませんが、
今の転職しやすさと数年後の転職のしやすさは同じではない事を
頭の片隅に置いていて頂ければと思います。